アイル オブ ジュラはスコットランド西海岸沖インナー・ヘブリディーズ諸島にあるジュラ島の蒸留所で作られているスコッチウイスキー。隣接しているアイラ島の重厚なピート感のあるウイスキーとは異なり、ハイランドモルトのようなライトで滑らかな飲み口が特徴です。
アイル オブ ジュラを製造するアイル オブ ジュラ蒸溜所は、原野が広がる人口わずか212人のジュラ島唯一の蒸溜所。1810年にアーチボルド・キャンベルによって設立されましたが、1901年にウイスキー不況の影響で閉鎖。60年以上の年月を経て島の地主ロビン・フレッチャーとトニー・ライリー・スミスによって、島の活性化のために現在の蒸溜所が再建されました。
1993年にホワイトアンドマッカイ社がブランドを取得し、現在はフィリピンの大手ブランデー製造会社エンペラドール社がオーナーとなっています。
アイル オブ ジュラの蒸溜所は1810年の設立当初は「スモールアイルズ」という名前でした。1823年の新酒税法から約8年後にウィリアム・アバクロンビーが蒸溜の免許を取得し、「アイル オブ ジュラ」と改名しました。
「アイル オブ ジュラ」とは古ノルド語で「鹿の島」という意味があり、手つかずの自然に生息する大きな鹿の群れを表しています。現在の島の人口は200人程度ですが、ジュラ島にいる鹿の数はおよそ5000匹と言われており、道の所々で見かけることができます。
ジュラ島は独特なピート香のウイスキーで有名なアイラ島に隣接していますが、アイル オブ ジュラのウイスキーはライトなピート感が特徴です。現在の蒸溜所が造られたのは1960年代で、当時のウイスキー市場ではライトなウイスキーの需要が高かったため、アイル オブ ジュラはノンピートのウイスキーを製造。その方向性が功を奏し、ジュラ島の経済発展に貢献しました。
蒸溜所がピーテッドウイスキーをり始めたのは1990年代後半からで、ピーテッド単体やノンピートのモルトとブレンドしたウイスキーを販売。2018年以降は、少量のピーテッドウイスキーを混ぜたややスモーキーな商品を定番シリーズに追加しました。
2018年より導入された新しいシリーズのひとつであるアイル オブ ジュラ 10年は、アメリカンホワイトオーク樽で熟成後、スペインのヘレスから仕入れた上質のオロロソシェリー樽で後熟されています。わずかなスモーク感にダークチョコレートとバニラの甘さがある、滑らかで飲みやすい一品。
はちみつと大麦、シロップ漬けの桃、芳醇な木のスモーク感のある香りに、最初はオイリーでややスパイシー感があり、後からバニラの鞘とチョコレートレーズンの風味が広がる味わいが特徴。わずかにスモーキーな後味があります。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 40% |
熟成年数 | 10年 |
3
・香り
フルーティーなエステル香、ウッディーな香りと水々しいフルーツの爽やかな香り。
・味わい
はちみつレモンの様な甘酸味。軽やかな口当たりでストレートでの飲みやすい。
・総合評価
スムースで甘い飲み口なので女性にも飲みやすいかなと思います。ストレートでちびちび飲むのが好きですが、少し冷えた水でトワイスアップにすると甘さが広がりぐびぐび飲める様になってしまうので気を付けたほうが良いです。
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厳選された上質なバーボン樽で熟成され、スパイシーでややスモーキーな味わいが特徴のスーパースティション。「迷信」という意味のウイスキーは昔の迷信深い島民を象徴しており、島には数々の古来の石碑や印が点在しています。ボトルのマークは古代エジプトの十字架「アンククロス」で、生命を表すシンボルです。
挽いた穀物にスモーキーで力強いモルト、甘くクリーミーな香りに、ポリッジのような甘さと穀物の風味、バタートーストとはちみつ、白胡椒のライトでオイリーな味わいが特徴。ココアとライスペーパーに、はちみつとスパイスが効いた程よい後味があります。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | ノンエイジ |
4 濃いアンバーカラーが美しいジュラ島の珍しいシングルモルト。滑らかな口あたりは飲みすすめるとスモーキーネスやスパイスが出て長く楽しめる。普段飲みにぴったり。
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「予言」という意味のプロフェシーは、重厚なピート感があり甘くスパイシーな1本。バーボン、シェリー、リムーザンオーク樽で熟成された複雑ではっきりとした味わいです。数百年前に老年の預言者が、島の名家である最後のキャンベル家は破滅し、片目を失い白馬で島を去るだろうと予言しました。1938年に予言は的中し、その伝説を象徴する預言者のシンボルがボトルに描かれています。
ピートとアニシードの刺激的なオイリーでドライな香りに、スモーキーでドライなジュラの力強さにナツメグとカルダモン、潮風、石炭タールが効いた味わいが特徴。パンチの効いたドライピートのスモークとハーブの後味が長く続きます。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 46% |
熟成年数 | ノンエイジ |
4
・香り
麦やタバコのようなスモーキーかつスパイシーな香り
・味わい
なかなか癖があり、麦のような渋みを感じる
・総合評価
個性派ウイスキーの一つ、他と違った味わい・香りを求めている方にはおすすめ
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スコットランドのゲール語で「長旅」という意味のトゥラス・マラは、18世紀~19世紀に北アメリカに移住した島民たちに敬意を表して作られました。バーボン樽やシェリー樽、ポート樽など複数の樽で熟成され、フルーティーで複雑な風味が特徴。主にトラベルリテール市場で販売されている商品で、世界中の空港に並ぶのに適した名前のウイスキーです。
メープル、甘いスパイス、ブラウンシュガー、レーズン、ミント、バニラ、マシュマロ、アップルソースのクリスマスのような香りに、森林っぽさとシナモン、レーズンの効いたライトで滑らかな飲みやすさと、深みを感じる味わいが特徴。木、スターアニス、ミントの後味があります。
容量 | 1000ml |
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アルコール度数 | 42% |
熟成年数 | ノンエイジ |
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2009年に販売終了となったアイル オブ ジュラ 21年は、ヴィンテージの樽で熟成されている貴重で特別な1本。フルボディな味わいで、マジパンやくるみ、ビターチョコレートの風味があります。
トフィーとファッジ、バニラ、ナッツの甘く濃厚な香りに、ウィンターケーキ、すももジャム、マジパン、ウィンタースパイスが効いた果物のコンポートの風味が特徴。噛みごたえのあるオークのタンニンの後味が程よく続きます。
容量 | 700ml |
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アルコール度数 | 44% |
熟成年数 | 21年 |
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アイル オブ ジュラ 16年の名前にある「ジュラックス」とはゲール語で「ジュラの住民」という意味。ボトルのマークはジュラックスのシンボルを表しています。
16年という長い間熟成されたウイスキーは、シトラスとトフィーが効いた濃厚でフルボディのジュラ島民が好む1本。最初の14年は新しいアメリカンホワイトオークのバーボン樽で熟成され、その後オロロソシェリー樽で2年間熟成されています。
フローラルな穀物とミネラル感、オレンジが効いたクリーミーさと、ナッツ、青りんご、ダークチョコレート、スパイスの芳醇な香りに、甘いタバコ、ナッツ、クローブ、ミルクチョコレート、すみれのオイリーで樹脂っぽくまろやかで濃厚な味わいが特徴。乾燥して香り深いオークとかすかなチョコレートの後味があります。
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商品画像 |
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商品名 |
アイル オブ ジュラ 10年
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アイル オブ ジュラ スーパースティション
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アイル オブ ジュラ プロフェシー
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アイル オブ ジュラ ヘビーピーティッド
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アイル オブ ジュラ トゥラス・マラ
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アイル オブ ジュラ 21年
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アイル オブ ジュラ 16年
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最安値 |
¥3,509〜
詳細を見る
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¥9,999〜
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評価・評判 |
3.7
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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3.7
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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4
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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(-)
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(-)
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(-)
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(-)
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風味 | はちみつ, スウィート, フルーティー, ウッディー | はちみつ, バニラ, ピート, スパイシー, 麦芽, ウッディー | スモーキー, タバコ, ピート, スパイシー, 麦芽 | - | - | - | - |
飲み方 | ストレート, 水割り | ストレート, ロック | ストレート | - | - | - | - |
容量 | 700ml 1000ml | 700ml | 700ml | 700ml | 1000ml | 700ml | 700ml 1000ml |
アルコール度数 | 40% | 43% | 46% | 46% | 42% | 44% | 40% |
熟成年数 | 10年 | ノンエイジ | ノンエイジ | ノンエイジ | ノンエイジ | 21年 | 16年 |
商品リンク |
アイル オブ ジュラ蒸溜所は、スコットランド西海岸沖に位置するジュラ島南東岸のグレイグハウス村にあります。全長約48km、横幅約11kmのジュラ島には道路が1本だけ通っており、島でたった一つの集落に島唯一の蒸溜所が存在します。
蒸溜所は1810年に設立されましたが、現在の蒸溜所は1950年代に一から建設され、1963年に新たにウイスキーの蒸溜がスタートしました。新しい蒸溜所は蒸溜所設計の第一人者と言われるウィリアム・デルメ・エバンスが設計を担当。近代的な蒸溜所にはセミロイター式の糖化槽や、ステンレス製の発酵槽、20,000リットル以上の生産能力がある蒸留器が導入されました。
ジュラ島の蒸溜所では、島で一番高い山「パップス・オブ・ジュラ」の水を仕込み水に使用。山脈を通りマーケット湖に流れ、小川や滝から蒸溜所に流れ出てた純粋な水によりアイル オブ ジュラのウイスキーが製造されています。
蒸溜所では複数のモルト製造が可能な高さ7.7mの蒸留器が使用されており、他の島々の中では最も背の高い蒸留器のひとつです。それだけ長い蒸留器を遠く離れた離島まで運び込むのは簡単ではありませんが、純粋なウイスキー作りには高さのある蒸留器が重要だと言われています。
また、ジュラ島の蒸溜所で使われる熟成樽はアメリカのバーボン樽やスペインのオロロソシェリー樽など、世界中から取り寄せた最高の樽が使用されており、特徴的なアイランズモルトを製造しています。
銘柄名 |
アイル オブ ジュラ JURA |
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会社 | ホワイト・アンド・マッカイ |
銘柄URL | 公式ページ |
蒸溜所 | アイル・オブ・ジュラ蒸留所 |
産地による分類 | スコッチ・ウイスキー |