響は、サントリースピリッツが製造し、サントリー酒類(二代目)が販売する純国産ブレンデッドウイスキー。サントリー創業者・鳥井信治郎の次男である佐治敬三が二代目マスターブレンダーを継ぎ、1989年に「響17年」が発売されました。この年は、サントリーが創業90年を迎えた記念の年でもありました。
佐治は「最高峰」と呼ぶにふさわしい日本のウイスキーを目指し、培ってきた技術の粋を集め、至高の香味を追求。現在でも響は、国産のブレンデッド・ウイスキーの中では最高峰に位置付けられています。
種類は、酒齢のある「響12年」「響17年」「響21年」「響30年」のほか、「響ジャパニーズハーモニー」「響ブレンダースチョイス」などがあります。
初代の鳥井信治郎、二代目の佐治敬三に継ぎ、現在のマスターブレンダーは、鳥井の孫にあたる鳥井信吾がつとめています。
1989年に発売された響は、ブラームスの「交響曲第一番第四楽章」をイメージして作られました。響のブレンドを完成させた当時のチーフブレンダー、稲富孝一(「山崎」「白州」の開発も主導した)は、ヴィオラを嗜んでいたこともあり、旋律をイメージしながら香味を創造したそうです。
独特の印象的な響のボトルには、24面のカットが施されています。これは1日を24時間、1年を24節気とした日本古来の習わしに由来するもの。日本の四季と時の積み重ねの結晶であるウイスキーの豊かさをボトルシェイプで表現しています。
2015年3月10日に発売されたシリーズ初のノンエイジタイプのウイスキー。原酒の熟成年数は平均10年とされ、今後は「同12年」に替わるエントリー商品です。華やかに広がる、やわらかい味わいがあり、日本のウイスキーならではの美しくバランスのとれたハーモニーが特徴です。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | ノンエイジ |
5
香り
熟成した樽の香りはもちろん、フローラルな印象が特徴です
味わい
甘さのある柔らかい飲み口の中にもブレンデッド感を味わえます。喉越しもスムーズで初心者にも飲みやすい味わいです。
総合評価
ボトルが印象的なので目にしたことが多い人のではないでしょうか? ジャパニーズウィスキーとしても評価の高い一本。贈り物にもオススメです。
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2018年9月4日に発売されたプレミアム・ノンエイジタイプのウイスキー。原酒の熟成年数は平均15年とされています。多種多様な樽で熟成を深めた幅広い熟成年数の原酒を厳選し、繊細なブレンドを重ねています。ワイン樽での後熟原酒に由来する甘やかさと、豊かなウッディネスと奥深くまろやかな熟成香があり、ほのかな苦さを擁する余韻がやさしく続きます。
飲料店向けに開発された商品のため、一般の酒販ルートには流通していませんが、オンラインショップからの購入は可能です。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | ノンエイジ |
4
ライトボディ
ワイン樽由来の香り
はちみつ感、甘い
わずかにアルコールの刺激
余韻に僅かなスパイシー
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サントリー創業90周年を記念して1989年に発売されたウイスキー。響のラインナップの中では最初に発売された商品です。熟成年数17年以上の長期熟成モルト原酒を厳選し、17年以上の円熟グレーン原酒とブレンドしています。甘く華やかで豊かな熟成香と、山崎の長期熟成モルトによる、気品あるウッディネスが特徴です。
2018年9月以降、近年のウイスキーブームの影響で原酒不足のため終売中。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | 17年 |
3
・香り
ジューシーなフルーツのような香りがします。白桃のような柔らかい甘い香りが漂います。
・味わい
まろやかで非常に口当たりがよいです。
バニラのような甘さとコクが染みるように喉を通っていきます。
・総評
ジャパニーズウイスキーの中でも一、ニを争うほどの味わい深さのある響。名前のとおり、スムーズでまろやかなその味わいは、一口飲んだだけで口いっぱいに響き渡ります。
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熟成年数21年以上の超長期熟成のものをブレンドしたウイスキー。合わせるグレーン原酒も21年以上の円熟原酒を使用しています。きわめてフルーティーで甘美な、花を想わせる熟成香で、口当たりはなめらか。21年ものならではの重厚なコシ、気品のあるコクと、奥ゆきのある余韻の長いアフターテイストが特徴です。
2016年に開催された「第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)」にて提供されたことでも知られています。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | 21年 |
4 香りは良いが味わいに特徴がない。
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年間数千本しかつくれない、手作業で作られる希少なウイスキー。唯一カガミクリスタル製の30面クリスタルボトルに入れられています。モルト原酒にはサントリー秘蔵の超長期熟成樽の中から最低でも熟成年数30年以上のモルト原酒を使用し、これに30年以上の円熟グレーン原酒をブレンドしています。超長期熟成モルト由来の甘い香り、花を想わせる華やかな香りが特徴です。口当たりは、なめらかで、重厚なコクと力強いウッディネスがあります。
容量 | 700ml |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | 30年 |
4 優しい香り
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熟成年数12年以上のモルト原酒とグレーン原酒数種類を加え、梅酒を貯蔵した樽で熟成させた「梅酒樽熟成モルト」や、30年超の超長期熟成モルトをブレンドしたウイスキー。2015年2月に終売しました。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | 12年 |
5 素晴しい
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「響 マスターズセレクト」は免税店専売のウイスキー。山崎シェリーカスク原酒を特別にブレンドした限定品です。「響 JAPANESE HARMONY」らしい華やかな香りとやわらかな味わいに、甘やかなコクとウッディネスな余韻が重なり、繊細な味と香りが楽しめます。シェリー樽由来の甘やかなコクと華やかでやわらかい味わい、ウッディネスを感じる奥深い余韻が特徴です。
容量 | 700ml |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | ノンエイジ |
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人間国宝の十四代酒井田柿右衛門が作った器に、35年以上の原酒をブレンドした特別限定品。価格は100万円と響の中では最高額商品でした。インターネット限定販売を行い、現在は販売終了しています。
容量 | 700ml |
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アルコール度数 | 47% |
熟成年数 | 35年 |
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ハーモニーシリーズの第1弾で、響としては初めてバー向けに生産されて限定商品。響17年をベースに赤ワインの空樽で十分に熟成された「白州モルト」原酒に加え、シェリー樽で超長期熟成された「知多グレーン」原酒をブレンドした商品です。近年のウイスキーブームの影響で原酒不足のため終売中。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | ノンエイジ |
5
・香り
ミズナラ樽の特徴である、独特の華やいだ香りです。個人的な印象ですが、同じ響ブレンダ―ズチョイス寄りの香りでしょうか。基本となる響きは17年ベースですから、こちらの方がより濃厚になります。
・味わい
まずストレートで・・・華やいだ香りと共にベリー系のジャムのような濃厚な味わいと共に、ミズナラ樽のバランスの良さを感じます。
ロックにすると・・・フルーティさがより増したように感じます。やはりミズナラ感によって、ストレートとは違った華やかさが味わえます。もったいないですがハイボールだと、極上の香りと喉ごし感をしっかりと味わえます。
・総合評価
響17年をベースに、赤ワイン樽で熟成の白州モルトとシェリー樽で長期熟成させた知多グレーンによるブレンド。ご存知の通り、市場ではまずお目に掛かれない逸品です。
残念ながら、大手ネット販売でも在庫切れの状況です。今回は愛好家の方に個人的に試飲させて頂き、とても貴重な体験でした。
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商品画像 |
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商品名 |
響
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響 ブレンダーズチョイス
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響 17年
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響 21年
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響 30年
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響 12年
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響 マスターズセレクト
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響 35年
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響 ディープハーモニー
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最安値 |
¥8,250〜
詳細を見る
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¥15,000〜
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¥9,980〜
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¥60,500〜
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¥396,000〜
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¥60,800〜
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¥23,980〜
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-
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¥297,000〜
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評価・評判 |
4.5
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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4
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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4.3
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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5
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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(-)
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4.5
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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(-)
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(-)
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5
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 | はちみつ, フローラル, スウィート, フルーティー, バニラ, チョコレート | フルーティー, スパイシー, ウッディー, リッチ | スウィート, フローラル, リッチ, はちみつ, フルーティー, バニラ | スウィート, フルーティー, フローラル, ボディ, ピート, スパイシー, ワイニー, チョコレート, ウッディー, リッチ | - | スウィート, フルーティー, フローラル, スパイシー | - | - | フルーティー, フローラル, ボディ, ウッディー, リッチ |
飲み方 | ロック, ストレート, 水割り | ストレート, ロック | ロック, ストレート | ストレート | - | ストレート, ロック | - | - | ストレート, ロック |
容量 | 700ml | 700ml | 50ml 700ml | 600ml 700ml | 700ml | 50ml 500ml 700ml | 700ml | 700ml | 700ml |
アルコール度数 | 43% | 43% | 43% | 43% | 43% | 43% | 43% | 47% | 43% |
熟成年数 | ノンエイジ | ノンエイジ | 17年 | 21年 | 30年 | 12年 | ノンエイジ | 35年 | ノンエイジ |
商品リンク |
山崎蒸溜所は、1923年に開設された大阪府にあるサントリースピリッツのウイスキー蒸留所です。当時の社長である鳥井信治郎が、「本格的なウイスキー製造」を目指し、蒸溜所開設を企画しました。また同年には、スコッチ・ウイスキーの本場スコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝を招聘し、山崎蒸溜所長に任じました。
そして1929年に、日本初の本格的国産ウイスキー「白札(現在のサントリーホワイト)」が誕生。
現在蒸留所では、同社のシングルモルトウイスキーの主力銘柄である「山崎」のほか、「響」などを生産しています。
サントリーの創業者である鳥井信治郎氏が、「山崎」の地を選んで蒸留所を建設したのは、良質な水や自然環境にこだわったためです。万葉集の歌にも詠まれた「水生野(みなせの)」という名水の里で、桂川、宇治川、木津川、三つの川が合流し、淀川となる場所の付近にあります。
山崎蒸留所の近くには、「離宮の水」で知られる、水無瀬神宮があります。この水は、侘び茶を大成させた千利休も好んで使い、豊臣秀吉のために茶室を構える機会にも繋がったと伝えられています。
山崎は「山崎蒸溜所」で生まれるモルト原酒だけで作られていますが、これは一つの樽の原酒から作られる訳ではありません。多彩な原酒の作り分けを行っており、それはウイスキーづくりの主要な各工程で行われます。
まず、発酵する際の「発酵槽」は、ステンレスと木桶の2種類を使用。ステンレスはすっきりした味わいの原酒を生み、木桶は複雑で厚みのある味わいを生みます。特に木桶槽は、蒸溜所内に棲みつく自然の乳酸菌などが働き、ウイスキーに豊かな香味をもたらしています。
そして「蒸溜釜」は、首の部分にふくらみのある「バルジ型」と、首の部分にふくらみのない「ストレート型」を使用。ラインアームの角度やスワンネックの長短も酒質に影響すると言われており、蒸溜釜の形状が違うだけで、出来上がる原酒に大きな違いが生まれるのです。
さらに加熱方法については、直接加熱する「直火蒸溜」と、蒸気で加熱する「間接蒸溜」を使い分けています。
この「発酵槽」と「蒸溜釜」「加熱方式」の組み合わせの数だけでも、相当な種類があり、まだまだたくさんのつくり分け方法を実践しているそうです。
多彩につくり分けられた原酒を、巧みなバランスで組み合わせ、味わいと香りのハーモニーを引き出して仕上げるのが、ブレンダーの仕事です。サントリーでは、「ウイスキーづくりの鍵はブレンド技術にある」と創業当時から考えており、その重要な役割を担うのがブレンダー。
ブレンダーは、貯蔵庫に眠るすべての樽の状態をつねに把握するため、1日に100種類以上もの原酒をテイスティングすることもあるそうです。時には樽材として使用する木の選定も行います。
また、この仕事には、繊細な感性や五感が要求されます。五代目となる現チーフブレンダーの福與伸二は、仕事の前日から、仕事が終わる夜まではニンニクなど香りが強いものは一切食べず、自分がいる空間の温度、照明なども一定の環境を保つよう心がけているそうです。
ブレンダーのあらゆる技と経験が重なりあってはじめて、山崎ならではの深い味わいが生み出されているのです。
山崎蒸留所では見学ツアー(有料)を行っており、予約をすれば施設内を見学することができます。ウイスキーの製造工程やお酒のテイスティングができるツアーです(2021年3月現在休止中)。
なお、新型コロナウイルスの影響で、2021年から「リモート蒸溜所ツアー オンライン・ライブ」を開始。自宅から見学ができるようになりました。約60分のツアーで、料金は3,300円。この料金にはシングルモルトウイスキー山崎180mlと山崎ロゴ入り特別テイスティンググラスが含まれています。
銘柄名 |
響 Hibiki |
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会社 | サントリー |
銘柄URL | 公式ページ |
蒸溜所 | 山崎蒸留所 |
産地による分類 | ジャパニーズ・ウイスキー |