アードモアはスコットランドのケネスモントにあるアードモア蒸溜所で製造されているシングルモルトウイスキー。蒸溜所のあるハイランド地方のピート(泥炭)を使った伝統的なモルト作りにより、独特なスモーキーさと重厚で分厚い飲み口が特徴的でなめらかさと甘味のある味わいが特徴です。
アードモアの蒸溜所は1898年に「ティーチャーズ」ブランドの創立者ウィリアム・ティーチャーの息子のアダムによって、ティーチャーズ ハイランドクリームにブレンドするウイスキーを作るために建てられました。2006年にビーム社に買収されて年間500万リットル以上を生産するスコットランドでも上位の製造量を誇る蒸溜所に成長し、2014年以降は現在のビーム・サントリー社がオーナーとなっています。
名前の由来はゲール語で「大きな岬」という意味。ラベルのシンボルである鷲のシルエットは伝統的な製法を遵守するブランドを表現し、蒸溜所の上空を飛んでいる守り神として描かれています。
100年以上の歴史のあるアードモア蒸溜所ですが、蒸溜所からシングルモルトウイスキーが最初に発売されたのは2007年の「アードモア トラディショナルカスク」です。
通常シングルモルトウイスキーを製造する際は、0℃以下に冷やして濾過することで不純物を取り除いています。しかしこの冷却濾過はウイスキーの味を左右する脂肪分を取り除いてしまいます。一方、アードモア トラディショナルカスクは濾過フィルターを使用することで、冷却せずに濾過をしてウイスキー本来の味を活かしていることが特徴的でした。
しかし2014年にアードモア トラディショナルカスクは、アルコール度数が低く冷却濾過で作られた「アードモア レガシー」に取って代わられました。風味や高い度数を重視するウイスキー好きの間では、冷却濾過と低いアルコール度数の製法は物議を醸していました。
そして2015年に、アードモア トラディショナルカスクが「アードモア トラディション」として再販されることとなり、元々のアルコール度数46%で濾過フィルターを使用した製法が取り入れられています。
2014年にアードモア トラディショナルカスクの代わりとして発売されたアードモア レガシーは、ピートを使用したモルト80%、ピートを使用していない(ノンピート)モルト20%で作られたウイスキー。アルコール度数40%で程よいピートの薫香と木のスパイスが特徴的な味わいです。
炭のスモーキーさにシナモン、はちみつ、バニラトフィーを感じる香りに、オークや草の芳ばしさと柑橘の皮とカルーナの花を感じるよりスモーキーな風味が特徴。少しはちみつと大麦を感じるピートのスモーク感が長く続く後味があります。
4 美味しい
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2007年にアードモア蒸溜所から初めて発売されたシングルモルトウイスキー。通常の樽よりも1/4の大きさのクオーターカスクを使用することで、短い年数で早く熟成させています。アルコール度数46%で冷却しない濾過フィルターによってウイスキー本来の味を保っています。
豊かなキャラメルと香ばしいオーク、かすかなピートの香りに、大麦と穀物、ピートのスモーキーさにキャラメルの甘味とバニラとスパイスを感じる味わい。キャラメルと甘い大麦になめらかさとわずかなスモークを感じるエッジの効いた後味が特徴です。
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2015年に発売されたアードモア ポートウッドフィニッシュは、アメリカンホワイトオークのバーボン樽とヨーロピアンポート樽の2種類の樽を使用したダブルカスクで熟成されています。ワインのようなフルーティーな甘さとスモーク感が合わさった味が特徴。
アルコール度数46%の冷却濾過をしない製法で、12年熟成されたルビーゴールド色のシングルモルトです。
いちごと夏の果実にわずかな胡椒、焦がしたオレンジとシナモンの香りに、甘いりんごとはちみつに炭のスモーキーな味わい。アードモアの特徴的ななめらかでドライな後味が長く続きます。
容量 | 700ml |
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アルコール度数 | 46% |
熟成年数 | 12年 |
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商品画像 |
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商品名 |
アードモア レガシー
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アードモア トラディショナルカスク
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アードモア ポートウッドフィニッシュ 12年
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最安値 |
¥2,948〜
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¥5,368〜
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¥6,980〜
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評価・評判 |
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風味 | - | - | - |
飲み方 | - | - | - |
容量 | 700ml 4200ml | 700ml 1000ml | 700ml |
アルコール度数 | 40% | 46% | 46% |
熟成年数 | ノンエイジ | ノンエイジ | 12年 |
商品リンク |
アードモア蒸溜所は1898年にウィリアム・ティーチャーの息子アダムによって、スコットランドのケネスモントに建てられたシングルモルトウイスキーの蒸溜所です。
仕込み水はノッカンディの丘からの純粋な湧水を使用しており、主にブレンド用のモルトウイスキーとして年間520万リットルを製造しています。
当初蒸溜所では初溜釜と再溜釜1基ずつで運用されていましたが、後に2基追加され、その後さらに4基追加されて現在は計8基が稼働しています。また、併設されている製樽場では
内側が炭化したバーボン樽を解体し、1/4サイズのクォーターカスクに作り直して仕上げの熟成に使用する樽を製造しています。2001年までは釜を熱するのに石炭を使用しており、スコットランドで石炭を使用する最後の蒸溜所のひとつでした。
1970年半ばまでは蒸溜所内でモルト製造を行っていましたが、現在は工場からモルトを仕入れており、軽くピートで焚かれていることで通常のスペイサイドウイスキーよりもアクセントの効いた味わいとなっています。
蒸溜所の倉庫の一部は1976年に閉鎖したモルト製造場を再建設したもので、熟成樽の多くはバーボン樽を解体して仕上げ用のクオーターカスクに作り直したものを使用しています。
アードモア蒸溜所では2001年まで蒸溜釜を熱する熱源に石炭が使用されていました。
昔は多くの蒸溜所で石炭が使われていましたが、釜を直火で熱することは危険が伴うためほとんどの蒸溜所は蒸気で加熱するコイルを使用するようになりました。
しかしアードモア蒸溜所では管理に手間と技術を要する石炭での直火加熱にこだわりを持っていました。直火で高熱加熱することで、釜の中のウォッシュ(もろみ)にメイラード反応のような作用が働き、硫黄や植物のような風味をもたらして特別な味になると言われています。
また、石炭で直火加熱することで熱が集まるホットスポットができ、それが味に影響するとアードモア蒸溜所では信じられていました。蒸気コイルではホットスポットの作用を再現することができないということで石炭が使用されていましたが、20年前に蒸気熱の使用に変更されました。
銘柄名 |
アードモア THE ARDMORE |
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会社 | ビーム サントリー |
銘柄URL | 公式ページ |
蒸溜所 | アードモア蒸留所 |
産地による分類 | スコッチ・ウイスキー |