「ベイカーズ」は、ジムビーム社の造るシングルバレル・クラフト・バーボン。世界で一番売れているバーボン・ウイスキー「ジム・ビーム」のビーム家６代目マスター・ディスティラー、ブッカー・ノウが偉大な叔父ベイカー・ビームに捧げた逸品です。

ジム・ビームのスモール・バッチ・コレクションとして造られた「ベイカーズ」。７年を超える熟成と高いアルコール度数、シングルバレルの個性が凝縮した力強く芳醇なクラフト・バーボンとして、今も高い人気を誇ります。

個性的な叔父ベイカー・ビーム

ベイカー・ビームは、４代目ジム・ビームの甥に当たります。クレモント蒸溜所のマスター・ディスティラーだった彼は、黒の革ジャケットをはおり、つば広帽を被って、自転車で通勤。蒸溜所で働いた３８年間で蒸溜所の隅々まで知り尽くすほど、精力的かつ緻密な仕事ぶりだったと言われています。
独自の個性を貫き、ウイスキー造りに大きな情熱を持っていたベイカーにインスパイアされ、ユニークで骨太、熟成樽の個性を感じられる「ベイカーズ」が生まれました。

革新者　ブッカー・ノウのスモール・バッチ・コレクション

ベイカーズの生みの親、ブッカー・ノウは４代目ジム・ビームの孫。１９６０年に、６代目マスター・ディスティラーとなりました。革新者として並外れた才能を発揮し、クラフト・バーボンを造り出し、衰退気味にあったバーボン業界を活性化した人物です。

クラフト・バーボンとは、厳選した上質な原料を、加水せず、手間を惜しまず、濾過工程も経ていない昔ながらの製法で造られたスモールバッチ（少量生産）バーボン。

１９８８年、彼の偉大な功績であるスモール・バッチ・コレクションの一つであり、ビーム社初のクラフト・バーボン「ブッカーズ」が誕生。１９９２年に、「ベイカーズ」「ベイゼルヘイデン」「ノブクリーク」が加わります。

二つとして同じ樽はない

ベイカーズは、一つの樽からボトル詰めされたシングルバレル・ウイスキー。つまり、他の樽から造られたボトルは、また違う味わい。原酒樽の熟成する場所、空気の流れ、湿度、温度、年月、全てが相まって作り出す樽の個性とニュアンスの違いを、ボトル毎に楽しむことができます。

全ての樽は、最低７年熟成。チャーを施した（内面を焼いた）オーク樽のバニラ香が最高点に達するのに適した熟成庫の棚で熟成後、全てテイスティング。厳選した一つの樽をバッティングもミックシングもせず、ボトル詰めします。
この製法により、樽ごとに異なる繊細な個性が凝縮した、骨太で芳醇、偉大なバーボンが誕生します。

こだわりのパッケージ

ベーカーが常に「悪魔は細部に宿る」と信じていたことから、ウイスキー造りはもちろん、パッケージの細部にまでわたって繊細な注意が払われています。例えば、シリアルナンバーをベイカーズのサイトに入力すると、個々のボトルのシングルバレル・ストーリーを検索可能。また異なるデザインが施された４種類のキャップコレクションなど、ベイカーズをさらに楽しむアイデアが詰まっています。

ベイカーズの歴史は、１９９２年スモール・バッチ・コレクションの一つとして発売された年から始まります。

ビーム家６代目ブッカー・ノウが造り出したスモール・バッチ・コレクション。そこには 「本来あったバーボンの姿」をよみがえらせるという原点回帰的な思想が根底にあったと言われています。原点回帰とは古き良き時代のバーボンの姿。アメリカ禁酒法時代以前は、４年以上熟成し、アルコール度数１００プルーフ（５０％）以上で瓶詰めされたバーボンが人々を魅了していました。

ベイカーズの力強さは、２００年超の歴史を持つビーム家が造り出した、古き良き時代を感じさせるバーボンの姿です。現在も７代目フレッド・ノウが父の魂であるクラフト・バーボン造りを伝承しています。