ロバートブラウンは、富士御殿場蒸溜所で作られた第1号のウイスキーです。スコットランドから運ばれてきた原酒をもとに、アメリカ・ボルチモアのダンドーク工場で試作品をつくり、1972年に日本に輸入されました。
キリンビール株式会社による、国産初の商品の計画はシーグラムグループと提携した1971年からスタート。ウイスキーのブレンディングを担当するブレンダーは、スコットランドとアメリカでの技術研修で、競合会社の製品と比較しながら、4種類合計93種のサンプルを試作しました。
「日本で世界に通用する高品質のウイスキーを売り出す」という創業当初からの方針に従い、3種類に絞られたサンプルの中から選ばれたのが、香りがよく口当たりがスムーズな「ロバートブラウン」です。
現在は、20種類ほどの原酒をブレンドして作られています。80〜90%が国産、10〜20%が海外から輸入した原酒となります。ブレンダーの高い技術によってブレンドされた品質は安定し、ブレンドする原酒が多いほうが、10年前の味も今の味も変わらないのです。
商品名は社内外から挙がった約1300の候補の中から、「ロバートブラウン」が選ばれました。かつてシーグラム社がスコットランドに所有していた古いスコッチウイスキー蒸溜所から取られています。なお、「ロバート・ブラウン」という名前はスコットランド人の典型的な名前のひとつでもあります。
なお、特徴的なボトルは、シーグラム社の国際的なパッケージングデザイナーが来日した際に見た、京都の古い寺の釣鐘からヒントを得て創作されました。
20種類ほどの原酒をブレンドしたウイスキー。洋ナシのフルーティな香りとがあり、洋ナシやリンゴといったフルーティで爽やかな風味が続き、最後に酸味を感じられるのが特徴です。
容量 | 750ml |
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アルコール度数 | 43% |
熟成年数 | ノンエイジ |
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商品画像 |
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商品名 |
ロバートブラウン
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ロバートブラウン スペシャルブレンド
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最安値 |
¥2,090〜
詳細を見る
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評価・評判 |
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風味 | - | - |
飲み方 | - | - |
容量 | 750ml | 700ml |
アルコール度数 | 43% | 40% |
熟成年数 | ノンエイジ | ノンエイジ |
商品リンク |
富士御殿場蒸留所は1973年にウイスキーの生産を開始しました。現在はキリンビールの単独所有になっていますが、もとはシーグラム社とその傘下のシーバスブラザース社、キリンビール社の3社の共同出資で設立されました。
蒸留所は富士山麓の静岡県御殿場市にあり、スコットランドに最も似た気候であることから、この地が生産場所として選ばれました。また、生産されるウイスキーには「おいしい水」として名高い富士の伏流水を使用しています。良質のミネラルを含んだ口あたりの良い軟水で、有機物が非常に少なく、異味異臭がないため、「澄んだ味わいの中に広がる甘い樽熟香」という理想とするウイスキーを作るための重要な要素になっています。
同蒸留所を代表する銘柄は、現在終売中の「富士山麓 樽熟50°」で、「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で2年連続金賞を受賞した実力派のウイスキーです。
富士御殿場蒸留所では、モルトとグレーン、二つの原酒をひとつの蒸留所で蒸留する、世界でも稀有な試みを行っています。設立当初からグレーンウイスキーの自社生産にこだわり、一般的なライトタイプのグレーンウイスキーだけでなく、ミディアムタイプ、ヘビータイプと、香味豊かなグレーンウイスキーを作り続けています。また、生産と貯蔵、ボトリングまで一貫して行っています。
一般的にグレーンウイスキーの蒸留には、「マルチカラム (多塔連続式蒸留機)」が使用されています。富士御殿場蒸留所では、これに加え「ケトル (バッチ式蒸留器)」や、バーボンで使う「ダブラー」という日本では珍しい蒸留器も併用し、グレーンウイスキーを3種類作り分けています。複数の蒸留器を使うことで、それぞれ特徴が異なるグレーンウイスキーを産み出しているのです。
なお、富士御殿場蒸留所は見学も可能で約70分のツアーを実施しています(2021年3月現在、新型コロナウイルスの影響で休止中)。
銘柄名 |
ロバートブラウン ROBERT BROWN |
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会社 | キリンディスティラリー |
銘柄URL | 公式ページ |
蒸溜所 | キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所 |
産地による分類 | ジャパニーズ・ウイスキー |