エズラ・ブルックスは1957年にリリースされたバーボンウイスキーです。バーボンの製造には原料の51%以上をコーンとするというルールがありますが、エズラ・ブルックスにはほかのバーボンよりも良質のコーンが多めに使われてます。そのため香りが豊かで、また低温で時間をかけて蒸留を行うことから飲み心地がマイルドに感じられます。
また木炭で濾過することでなめらかな酒質を生み出しているのもエズラ・ブルックスの特徴です。
時は20世紀半ば、現在でも高い人気を持つジャックダニエルは1950年から1956年にかけてその売り上げを900%にも伸ばしていました。ジャックダニエルへの高い需要と足りない供給を見て、多くのバーボン製造業者がそこに参入しようと似たような商品を作りだします。
エズラ・ブルックスもその流れの中で、フランク・シルバーマンという人物によって市場にリリースされました。専用の蒸留所を持っていませんでしたがエズラ・ブルックス蒸留所製であるとし、この銘柄を誕生させたのです。
彼はいくつかの蒸留所からバーボンの原酒を調達し、ホフマン蒸留会社で瓶詰めをしていました。
訴訟社会のアメリカ、もちろんジャックダニエル社側はフランクを訴える裁判を起こします。しかし全く違う名前であること、ケンタッキー産であることを大きくラベルに表記していることなどを理由に、フランクがこの裁判で勝利したのでした。
1976年、数多くの良質なバーボンや蒸留酒を生み出しているメドレー社に所有権が移ります。エズラ・ブルックスの蒸留もメドレー社で行われるようになり、同社のメインブランドとして売り上げを伸ばしました。その後は1993年にデイビッド・シャーマン社(現ラクスコ社)に所有権が移り、現在は同社のラックス・ロウ蒸溜所にて生産されています。
エズラ・ブルックスは1966年までホフマン蒸留所で製造されていました。この蒸留所は小さな規模で生産量が少なかったことから、その当時アメリカ政府から「ケンタッキー州で最も優れた小さな蒸留所」と認められています。この一文はエズラ・ブルックスのラベルの中央にも誇らしげにプリントされています。前述した通り1993年からはラクスコ社が所有権を取り、現在は同社がエズラ・ブルックスを生産しています。
オークの新樽で4年の熟成後出荷される、同ブランドのフラグシップ商品です。バターやコーン、バニラビーンズなどを思わせるミルキーな香りと、ハチミツやメープルシロップのようなコクのある味わいを持っています。ほのかに胡椒やオレンジの皮のようなスパイシーな香りも感じられる、アルコール45%のしっかりしたウイスキーです。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 |
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飲み方 |
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アルコール度数 | 45% |
熟成年数 | ノンエイジ |
4
・香り
アルコール臭はやや高いですが、
華やかでフルーティーな香りを楽しめます。
・味わい
バーボンの武骨さと、それに負けない華やかな香りが口に含んだ瞬間、鼻から抜けます。飲み始めは、スパイシーですが徐々に甘さを感じられます。
・総評
ジャックダニエルの対抗馬として生み出された、エズラブルックス。ブラックラベルは値段も安価なので、気軽に楽しめると思います。
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ハチミツやシリアルのような香りとキャラメルやレーズン、バニラやオーク樽の優しい風味を持つバーボンです。中を焼いて焦がしたホワイトオークの新樽で3年熟成されてから出荷されます。ウイスキーとスピリッツをブレンドして造られていて、ブラックラベルに比べるとライトでスッキリした印象の味わいです。
グラフ |
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
|
---|---|
風味 |
|
飲み方 |
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アルコール度数 | 40% |
熟成年数 | ノンエイジ |
3
・香り
オーク樽の香ばしさ、メロンや杏のような甘い香りが漂います。
・味わい
ヘーゼルナッツやバニラのような甘さを感じ、余韻には潮風のような塩味を感じます。
・総評
バーボンの中でも個性のあるエズラブルックスですが、ホワイトラベルはより飲みやすくした感じです。
アルコール臭は強く感じられますが、普段に飲むお酒としては満足できる銘柄かと思います。
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商品画像 |
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商品名 |
エズラ・ブルックス ブラック
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エズラ・ブルックス ホワイト
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最安値 |
¥3,579〜
詳細を見る
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¥2,380〜
詳細を見る
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評価・評判 |
3.5
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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3
ライト
リッチ
フルーティー
スモーキー
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風味 | スパイシー, ライト, スウィート, フルーティー, バニラ, チョコレート | フルーティー, スパイシー, ライト |
飲み方 | ロック, ストレート, 水割り, ハイボール | ロック, ハイボール |
容量 | 750ml | 700ml 750ml |
アルコール度数 | 45% | 40% |
熟成年数 | ノンエイジ | ノンエイジ |
商品リンク |
エズラ・ブルックスを造るラクスコ社は2018年、ケンタッキー州のバーズタウンにラックス・ロウ蒸溜所を設立しました。年間1000万リットルを越えるスピリッツが生産可能な大規模施設です。
もともと原酒を他社から購入してバーボンの生産をしていたラクスコ社ですが、2018年よりこの蒸留所でのバーボン造りを始めています。
現在はエズラ・ブルックスをはじめレベル・イエールやブラッド・オースなどのバーボンがラックス・ロウ蒸溜所で生産されています。
ラクスコ社は1958年、飲料全般の流通、小売業者として創業しました。2006年にデイヴィッド・シャーマン・コーポレーションからラクスコ社へと社名を変更しており、近年も前述したや蒸留所や新しいブランドを立ち上げるなど事業展開しています。飲料の生産、アメリカ全土へでの販売や海外への輸出などが主な事業内容です。
銘柄名 |
エズラ・ブルックス EZRA BROOKS |
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会社 | ラックスコ |
銘柄URL | 公式ページ |
蒸溜所 | ラックス・ロウ蒸留所 |
産地による分類 | バーボン・ウイスキー |